日本から太平洋を南下して、オーストラリアとのちょうど中間ぐらいに位置するのがサイパンです。常夏のリゾート地として知られるグアムの少し上にある島です。
グアムと同じくリゾート観光地として知られるサイパンですが、歴史をさかのぼれば日本とは切っても切れないつながりがあります。
また、日本国籍のパスポートを有していれば、45日以内の滞在に限りビザが不要と定められています。そのため、1ヶ月を超える長期滞在も可能です。
サイパンは第一次世界大戦で日本の統治下に入っており、原住民のチャモロ人を超える多くの日本人が移り住みました。
第二次世界大戦では日本軍の司令部があったことからアメリカ軍との激しい戦闘が起こりました。戦後は米国の統治を経て、現在は自治領となっています。
現在の美しい珊瑚礁と白いビーチからは想像もできない悲しい過去がこの地にはあります。この歴史をたどるために訪れる日本人も今もたくさんいます。
たとえば、追い詰められた日本軍や民間人が「天皇陛下、万歳！」と叫んで集団で身を投じたバンザイクリフや、同じような理由から“自決の崖”を意味する名前を付けられたスーサイドクリフがあります。
スーサイドクリフがあるマッピ山は現在公園として整備されていて、展望台やサイクリングコースなどもあります。今のサイパンは日本人をはじめとした海外からの観光客を相手にした観光業が大きくなっています。
常夏のリゾートだけでなく、日本の歴史に触れることができるサイパン。きっと時間がいくらあっても足りないという人が多いでしょう。
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